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エニアグラムの囚われとは?9タイプがそれぞれ持っている囚われについて解説
こんにちは。
エニアグラマーのせらなつこです。
エニアグラムでは、各タイプにはそれぞれ「囚われているものがある」と考えられています。
例えば私(楽天家)だと、「貪欲」に囚われています。
- いつも満足したいと思っている(例:お腹いっぱい食べたい)
- 満足するために、スケジュールを詰め込みすぎてしまう
わたしにとってはこんなことが日常茶飯事ですが、エニアグラムを知ってからは「これって、貪欲さに囚われていたのか…!」と気づくことができました。
各タイプがどんな「囚われ」を持っているかに気づくことで…
- 自分の根本に、どんな思考・行動があるのかがわかる
- 今まで無意識にやっていたものを、意識してコントロールできるようになる
など、自己理解を深めるきっかけ・さらに成長するきっかけになるんです。
今回は、エニアグラムの「囚われ」についてお話ししていきます。
エニアグラムの囚われとは?
エニアグラムの「囚われ」とは、悪いものという意味ではありません。
普段生活していて、他の感情・思考に比べて何度も感じやすい・にじみ出てくるものが「囚われ」です。
私たちはもともと、これら9つの感情を心の中に持ち合わせています。
- 怒り
- プライド
- 欺き
- 妬み
- ためこみ
- 恐れ
- 貪欲
- 欲望
- 怠惰
各タイプによって、どの感情・思考が何度も出てくるかが決まっていて、それが「囚われ」です。
普段の生活の中で「囚われ」が出てくると、ストレスのレベルがどんどんあがってしまうんです。
- 感情のバランスを崩してしまう
- 自分の殻に閉じこもってしまう
- 視野を狭くしてしまう
エニアグラムの囚われとは、各タイプが陥りやすい、自然と繰り返してしまう深刻な感情パターンのことです。
各タイプの「囚われ」とは?タイプ別に解説!
各タイプがどんな感情に囚われているのか、解説していきます。
「自分って、この感情にとらわれやすいのか…なるほど!」と思うだけで、日々の生活が少しずつ変わっていくはずです。
タイプ1:完全主義者は「怒り」に囚われている
「ものごとはこうあるべきだ」という想いを持っていて、まじめで堅実なタイプの完全主義者。
- 自分が目標としている生き方ができていないとき
- さぼっている他人
- 無責任な人
このような人を見ると、怒りがこみ上げてきます。
怒りに囚われたタイプ1は、周りがよく見えなくなり、「何が正しくて何が間違っているか、判断できるのは自分しかいない!」という風に思い込んでしまいます。
その結果、自分の中で必要以上に周りを責めて批判してしまうんです。
しかし、タイプ1:完全主義者は、怒りの感情を表に出しません。
怒る=感情的になる=自分をコントロールできなくなる=完璧な自分ではない
怒りの感情を表に出さないため、自分自身が怒っているとあまり認識できていないんです。
歯を食いしばってガマンし、「これは怒っているわけじゃない!問題を解決するためにやろうとしているだけなのに!」と、怒りの感情を飲み込んでしまいます。
タイプ1は、「怒りに囚われている」と認識し、怒りを感じたときに「あ、今自分は怒っているな」としっかりと怒りを感じ、周りの人と心を開いて話すことで、成長するきっかけをつかむことができます。
タイプ2:献身家は「プライド」に囚われている
いつも周りの人のことを最優先で考えて、自分のことは後回しにしてしまう献身家。
「私には、価値がないのかもしれない…」
「周りから、自分は必要とされていないかも…」
そんな気持ちを隠すために、プライドに囚われてしまうんです。
プライドに囚われているタイプ2:献身家は、「私は誰よりも思いやりがあるやさしい人間だ。周りの人のためにこんなにがんばっているんだから」という思いが湧いてきて、周りを見下す傾向があります。
また、プライドがあるため、自分の弱さや抱えている問題から目をそらす傾向があります。
- 自分が悩んでいることや弱さをあまり表に出さない
- 「私は平気だから!」と自分に言い聞かせて、周りにばかり目が行ってしまう
タイプ2:献身家は、まずはプライドを捨てて自分の中のあらゆる気持ちを認めて、自分自身で受け入れることが大切です。
タイプ3:達成者は「欺き」に囚われている
目的を達成するまでのイメージをはっきりと持っていて、そのための手段を選ばず、目的を達成することで自分の価値を上げ続けている達成者。
「周りから見たら自分は優秀に見えるのに、ダメな部分を知られたら嫌われてしまうかもしれない…」
達成者は成功後の優秀な自分を常にイメージし、周りからもそう思われたいと思っています。
そのため、まだまだ未熟な場合でも「自分は優秀だ!」と、自分自身を欺き続け、周りに大口をたたいてしまう傾向があります。
- 自分の未熟さに向き合えない
- 周りの人に自分の優秀さを認めてもらおうとする
目標達成に向けて自分のイメージを高く持ち続けるために、タイプ3:達成者はつねに自分自身を励まし続け、奮い立たせているんです。
達成者は、「自分のイメージを、完璧なものにしよう」と思ってしまうので「今の自分に起きている問題」や「変えなければいけない本質部分」から目をそらしてしまいがちです。
タイプ3:達成者は、「周りが持っている自分のイメージを大切にする」ことばかりに意識を向けずに、今の自分自身に向き合うことが大切です。
タイプ4:芸術家は「妬み」に囚われている
自分らしさを最優先し、自分の世界に浸りながら「自分は特別な才能を持っている」と考えている芸術家。
普段は「自分はほかの人とは違う。自分は自分だ。」と思っている芸術家ですが、不安を感じるとほかの人へ嫉妬しやすくなるんです。
- 他の人は、あんなに魅力的に自分らしく生きているのに…
- なんで自分はこんなに未完成で、ダメなんだろう…
不安を感じた芸術家は、妄想の中で「自分は、周りからダメな人間だと思われている…」と思い込み、落ち込みます。
タイプ4:芸術家は、「Aさんにこんな風に思われている」「Bさんにはこんな風に思われている」と自分の中でいろいろな考えを巡らせていますが、それを周りに確認することはありません。
そして、自分自身に失望し、「自分は無能な人間だと思われている」「なんで自分はこんなにダメなん人間なんだろう…」と、周りから誤解をされていることを悲しみ続けます。
タイプ4:芸術家は、自分の妄想の世界だけではなく現実に触れ、周りの人が実際に自分のことをどんな風に思っているか、どれほど必要とされる人間かを感じることが大切です。
タイプ5:観察者は「ためこみ」に囚われている
目の前で起きていることを理論的に説明したいという想いが強く、そのための情報収集に時間をかける観察者。
自分に自信がない観察者は、「自分は何もできない」と思ってどんどん自分の殻に閉じこもってしまいます。
もともと、自分の時間やエネルギーを大切に考える観察者。
- 自分の知識を深める時間を他人から奪われたくない
- 自分の知識を深めたり能力をUPできるものにしがみつく(例:過去の新聞を収集する)
観察者は、「自分は周りから期待されている」「がんばらないと!」と感じやすいんです。
それと同時に「周りと関わりすぎると疲れるな…」という風に思ってしまい、周りの人と距離を置くようになります。
タイプ5:観察者は、自分に自信を持つことが大切です!そうすれば、今までため込んできた知識を周りのために最大限活用でき、今までよりも周りから信頼され、大きなことに挑戦出るようになるんです。
タイプ6:堅実家は「恐れ」に囚われている
責任感が強く周りの人を大切にし、長いものに巻かれるタイプの堅実家。
すごく親しみやすく、社交的に見える堅実家ですが、心の中では「あの人に嫌われたらどうしよう…」「あの人に今、見捨てられたら…」と恐怖・不安を感じています。
「今の関係を、自分の何気ない一言やちょっとした態度で壊してしまったらどうしよう…」
こんな不安が常にあるため、周りに対してできる限り社交的&フレンドリーに接し、相手が自分に対して不快感を持っていないか、相手の態度を見て確認しているんです。
タイプ6:堅実家は、自分の立場を守り続けられるかという恐れ、まだ起きていない問題に対する恐れを持っています。
もっと肩の力を抜いてリラックスして、心のバランスが取れるようになることが大切です。
タイプ7:楽天家は「貪欲」に囚われている
楽しいことが大好きで元気で前向き、現実的で頭の回転が速く失敗をおそれずにいろいろなことにチャレンジする楽天家。
チャレンジ精神旺盛で行動力がある楽天家ですが、「自分を満たしたい」という貪欲さから色々なことに手を出しすぎてしまうんです。
- まだ、ほかにも楽しいことがあるかもしれない!
- もっと刺激が欲しい…!
楽天家は、自分の中にいろいろなことを詰め込んで、不安な気持ちを紛らわそうとします。
その結果、いろいろな人に会ったり新しことに挑戦しますが、自分が思っているような満足感を味わうことはできません。
自分が納得できる満足感を味わうために、また新しいことを始めなければ…!と、新しい刺激を探し始めます。
しかし、それでは根本的な部分を解消することにはなりません。
タイプ7:楽天家は、もっとひとつひとつのことにしっかりと向き合い、今の自分にとって必要なことを取捨選択することが大切です。
タイプ8:統率者は「欲望」に囚われている
パワフルで積極的にいろいろなことに挑戦し、威厳があって存在感がある統率者。
普段はカリスマ性があってリーダー気質、自身に満ち溢れていますが、「もっと刺激が欲しい」「もっと手ごたえが欲しい」という欲望から、周りの人に自分の意見をいつも以上に強く主張してしまうんです。
- 周りとの激論を求める、自分の意志を強く主張する
- 押しがいつも以上に強くなる
こうなると、周りの人との距離がどんどんできてしまい、人が離れてしまいます。
周りの人との距離を近づけるため、周りの人を引き留めるためにさらに自己主張を繰り返す、そうするとまた自分の周りから人がいなくなる…ど、どんどん悪循環になってしまうんです。
タイプ8:達成者は、落ち着いて、リラックスして心に余裕を持って周りの人に心を開くことが大切です。
自分自身を開放して向き合うことで、自分の優しさに気づけます。
タイプ9:調停者は「怠惰」に囚われている
争いごとがキライで、のんびりしていて控えめな人の支えとなる調停者。
いつも、安定の中で生きたい思っているので、今の状況・環境を変えたくないという想いがあります。
ここでいう「怠惰」とはサボる、ダラけるという意味ではありません。
- できる限りトラブルに関わりたくない
- 今の心地いい状態を他人にジャマされたくない、壊されたくない
そんな想いから、新しいことに挑戦したり、今の環境をさらに良くしよう!と自分の力を使うことがあまりありません。
タイプ9:調停者は、自分自身に自信をもって、自分の意見を周りの人にハッキリと伝えることが大切です。
そうすれば、今までの「目立たない人」から脱却し、自分の思っていることを周りの人に伝えることができ、周りから評価されるようになります。
自分が何に囚われているかを認識することが大切
この記事を読んで、あなたが日ごろどんなものに囚われているか、知っていただけましたか?
この記事で紹介した各タイプの「囚われ」は自然と出てくる思考や行動なので、過去のことを思い返すと「あ、そう言えば…」と思い当たることがあるかもしれません。
「自分は、×××に囚われているな」
という意識をもって生活することができれば、いざその場面になったときに「今、囚われが出てきているから1回落ち着こう」と思うことができます。
そうすれば、周りの人との関係もより良いものになり、あなた自身も成長できるはずです。
今回紹介したあなたの「囚われ」を、ぜひ覚えておいてくださいね!