こんにちは、株式会社Meee八木仁平です。
自分の強みの活かし方についての相談に乗っていると、「飽きっぽくて何も続かないのですがどうすればいいでしょう?」というよく質問されます。
同じように飽きっぽいことで悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
実は僕自身、過去に飽きっぽいことで悩んでいました。
性格・才能理論を学んで行く中で、「飽きっぽい」原因は実は人によって9タイプに分かれることに気付きました。
その原因を潰しさえすれば、「飽きっぽい」ということで悩むことはなくなります。
この記事では、9つの原因とその解決策をまとめます。

そもそもなぜ飽きっぽいといけないのか?
ではそもそも、飽きっぽいと何故いけないのか。
それは、飽きっぽいことによって様々なことに目移りしてしまい、自分の専門分野が1つも作れないから。
1つの仕事を続けるのは、山のてっぺんを目指すようなものですが、コロコロと飽きて分野を変える人は山の麓をグルグル周っているようなもの。

登る山を決めて登り始めれば、もっといい景色が見えて楽しいのに飽きっぽい人はずっと山の麓にいます。
残念なことに、山の麓にはアルバイトや派遣などの、誰でも出来て給料も安くつまらない仕事しか転がっていません。
逆に自分が登る山を決めて突き進めば、出来ることが増えていき、自由度が高くて給料も高い面白い仕事が作れるようになっていきます。
もちろん今すぐ登る山を決める必要はないのですが、どこかで腹を決めて道を決断する必要があります。
そうしないといつまでも誰かに与えられたつまらない仕事ばかりすることになってしまうから。
「一度山を登ってしまったら、他の山に登ることは出来ないのではないか?」という心配をする人がいますが、それは問題ありません。
なぜなら、他の山を途中まで登って覚えた「山の登り方」はどんな山でも大差ないからです。
なので沢山の山を登りたいと考えている人こそ、早く1つの山を登り切ってしまうべき。
飽きっぽいことがいけない訳ではなく、1つのことをある程度突き詰めた方が楽しいということです。
心理学者のマズローも、人間の最高レベルの幸せは「目の前のことに熱中するフロー体験」から生まれると言っています。
ではここから、飽きっぽい原因を9タイプに分けて紹介していきます。
- タイプ1.課題・問題がなくなると飽きる
- タイプ2.すでに成功している人との差が見えると飽きる
- タイプ3.新しいことが思いつくと飽きる
- タイプ4.他に楽しそうなことを見つけると飽きる
- タイプ5.進んでいるうちにリスクが見えてきて、もっと他に安全な道があるはずだと思い飽きる
- タイプ6.競争に勝てなさそうだと飽きる
- タイプ7.反応がもらえないと飽きる
- タイプ8.一通り学び終わると飽きる
- タイプ9.自分のことを好きになってもらうと飽きる
タイプ1.課題・問題がなくなると飽きる

原因
このタイプは、課題や問題解決が大好き。
自分のダメな部分を改善したり、仕事の問題点、会社の問題点を見つけると「どうやって解決しようか?」と燃えます。
「どこまでも良くしたい」というモチベーションではなく「問題を解決して100%の状態に戻したい」と思っているので、ある問題が解決すると一気にやる気を失って、その結果「飽きた」と言ってしまいます。
対策
より大きい問題を見つけましょう。
1つの問題が発生していたということは、その原因となっているもっと根本的な問題が存在しています。
すでに顕在化している問題だけでなく、より深い問題を見つけるよう意識することで飽きずにずっと問題解決に向かっていくことができます。
タイプ2.すでに成功している人との差が見えると飽きる

原因
このタイプは向上心が強く、常に自分よりも上を行っている人と自分を比較します。
タイプ1が問題を解決して不完全なものを100%の状態に戻したいのに対して、タイプ2は際限なく自分を高めて最終的にはトップになりたいというモチベーションがあります。
そのため、自分が興味を持った分野ですでに成功しているトップの人を見ると、今の自分との差を感じて「頑張っても意味ないかもしれない」と思ってしまいます。
その無力感が「飽きた」という感情に繋がります。
対策
どんな人も最初は技術もなく無名であるという当たり前のことを知りましょう。
今うまく行っている人の過去の自伝などを読むのも、おすすめ。
一気に急成長することはできないので、地に足をつけて一歩一歩進むことが重要です。
タイプ3.新しいことが思いつくと飽きる

原因
「新しいことがしたい」「誰もやってないことがしたい」「閃きを大事にしたい」というモチベーションで動いているのがこのタイプ。
直観的に思いついたことに挑戦するのが好きなタイプです。
常に斬新なことをやっていないと気が済まないので、1つのことをやっていても新しいことを思いついたり、自分のやっていることが平凡に思えてきて「飽きた」と思ってしまいます。
対策
守破離という言葉があります。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
出典 : 守破離 – Wikipedia
基礎のできてない状態からオリジナルは生まれないことを知りましょう。
まずは1つの分野で基礎を固めることから。
タイプ4.他に楽しそうなことを見つけると飽きる

原因
面白いことが大好きで「常に楽しくなければいけない」という思い込みを持っているのがこのタイプです。
1つのことをやっていても別にもっと楽しそうなことがあったら、目先の楽しさに引っ張られて他のことを始めてしまいます。
このタイプにとっての飽きるとは「他の楽しそうなことが見つかった」という意味です。
対策
どんなことでも上達したければ、面倒だったり大変なことはあります。
そこを避けて手っ取り早く楽しめることをするのは簡単。
ですが、面倒なことを越えた先のもっと楽しいことに出会うことはできません。
色んな業界のトップの人は自由に仕事をしていてとても楽しそうではないでしょうか?
楽しさを求めるなら、ぜひ1つのことを突き詰めて楽ではないけど楽しい道を進みましょう。
タイプ5.進んでいるうちにリスクが見えてきて、もっと他に安全な道があるはずだと思い飽きる

原因
とても慎重で「できるだけリスクのない道を選びたい」というモチベーションで生きているのがこのタイプ。
このタイプはたくさんの道を比較検討しますが、どの道にもリスクが見えてしまって自分の進む道を決めることができません。
1つの道を進み始めても「あれ、あそこにリスクがあるかもしれない」と考えて、「もっと他の安全な道」を探し始めてしまいます。
このように他の安全な道を探してしまうのが、この人が飽きたと言う原因です。
対策
どんな道でもリスクが完全にないことを知りましょう。
どこに進むか決めるときにじっくり検討すると言う長所を活かして、決めた道のリスクをできるだけ少なくできるように働きかけることに集中してください。
タイプ6.競争に勝てなさそうだと飽きる

原因
競争心が強く、人と比べてNo1になることをモチベーションにしている人がこのタイプです。
このタイプの人が「飽きた」と言うのは「この競争には勝てそうにない」と思ったとき。
対策
今の位置から想像できない人と競争しようとしてしまうと、モチベーションが切れてしまいます。
適切なライバルを定めることがこのタイプには重要です。
ちょっと上のライバルを定めて短距離走をする、その積み重ねで成長していきましょう。
タイプ7.反応がもらえないと飽きる

原因
人から注目されたり、感謝されることで自分が重要な存在だとみなされることをモチベーションにしているのがこのタイプ。
自己肯定感を保てているとやる気が出続けます。
やっていることに反応をもらえなかったり、否定されると「もっと自分が輝ける場所があるはずだ」と想いから「飽きた」と言って逃げがちです。
対策
自分がやっていることに対して反応がもらえる環境を作りましょう。
肯定的なフィードバックをくれる人を見つけたり、SNSで自分の仕事について反応がもらえるようにすると良いでしょう。
ちなみに僕が記事を書く前にTwitterで予告するのはこのタイプだからです。
「飽きっぽくて何も続かないのですがどうすればいいでしょう?」というよく質問される。
実は同じ「飽きっぽい」と言っている人でも、そうなる原因は全く違っていて、大きく9パターンに分類できることが分かった!
なのでこれから記事書きます。
— やぎぺー@才能ぺろぺろ (@yagijimpei) 2018年3月30日
狙い通り反応がもらえて記事を書くモチベーションがとても上がりました。笑
これめっちゃ悩み〜!
やぎぺーさん早く教えて下さい!! https://t.co/QTs6TmRTaR— ホンダユウキ@PT (@yuukiPT_LE) 2018年3月30日
自分は飽きっぽい人間なので、すごく楽しみです。
自分をより知るきっかけになりそうな予感!— ゆむ (@danboll_descrip) 2018年3月30日
タイプ8.一通り学び終わると飽きる

原因
「常に新しいことを学びたい!」というモチベーションで生きているのがこのタイプ。
学んでいる過程が大好きで、知的好奇心から新しいことを常に学んでいます。
このタイプが「飽きた」と言うのは、今の分野でそれ以上学ぶことがなくなったと感じたとき。
対策
学んだことをアウトプットする習慣をつけましょう。
自分が学んだことを他人に教えたりアウトプットすることで、自分の知識のまだ足りない部分に気づくことができます。
気づいたら、よりレベルの高いことを学習ことで学びモチベーションを保っていきましょう。
タイプ9.自分のことを好きになってもらうと飽きる

原因
タイプ9は、人と接するのが大好きでたくさんの人と知り合って自分を好きになってもらうことをモチベーションにしているタイプ。
このタイプは既存の繋がりだけでは満足できません。常に新しい人との付き合いを望んでいます。
1つの場所である程度人と仲良くなると飽きてしまい、他の場所に行きたいと思い始めます。
対策
自分の仕事の軸足を定めましょう。
沢山の人と知り合える能力は非常に仕事で役立ちますが、自分の提供できる価値がないまま(仕事の軸足が定まってないまま)に沢山の人と付き合っても時間を浪費するだけです。
自分が相手に提供できる価値が明確になれば、より面白い人と知り合って、仕事にも役立つ人間関係が作れるようになります。
自分がどの飽きっぽいタイプかを知る方法
飽きっぽい原因と対策を9タイプに分けて解説しました。
自分が当てはまるタイプはあったでしょうか?
実は、自分がどのタイプに当てはまるかを知る方法があります。
この9タイプはストレングスファインダーという才能診断ツールに対応しています。
ストレングスファインダーを受けたことがない方は「【完全版】ストレングスファインダーの診断方法を写真付で詳しく解説」からどうぞ。
各タイプとストレングスファインダーで分かる才能の関連はこちら。
- 回復志向→タイプ1.課題・問題がなくなると飽きる
- 最上志向→タイプ2.すでに成功している人との差が見えると飽きる
- 着想→タイプ3.新しいことが思いつくと飽きる
- ポジティブ→タイプ4.他に楽しそうなことを見つけると飽きる
- 慎重さ→タイプ5.進んでいるうちにリスクが見えてきて、もっと他に安全な道があるはずだと思い飽きる
- 競争性→タイプ6.競争に勝てなさそうだと飽きる
- 自我→タイプ7.反応がもらえないと飽きる
- 学習欲→タイプ8.一通り学び終わると飽きる
- 社交性→タイプ9.自分のことを好きになってもらうと飽きる
紹介しきれなかった他の資質の解説は「ストレングスファインダー34資質徹底解説シート 」で無料配布しています。
診断を受けて、自分がどのタイプか判断してみてください。
もちろん受けなくてもある程度は各タイプの解説を読めば分かるでしょう。
ちなみに僕は「最上志向→タイプ2」「競争性→タイプ6」「自我→タイプ7」を持っているかなりの飽き性で、自分を飽きさせないように日々工夫しています。
ほとんどの人がどれか1つのタイプではなく、複数のタイプを合わせて持っているでしょう。
自分がどのタイプか分かったらぜひツイートで教えてくださいね。
この分類をもとに自分が飽きる原因を見極めて、ぜひ飽きっぽい自分を脱却して夢中になれる対象を見つけてください。